「おぉ、ララ」 「どうかされましたの? 父様」 不思議そうな目で見返してくるのは、神の唯一の娘、ララである。 「ちょうどよかった」 「何がですか?」 「悪いが、飲み物を持ってきて欲しいのだ」 「……」 ララは一瞬嫌な表情をしたが、それを瞬時に消し去り、いつもの悪魔─ではなく天使のスマイルへと戻す。