今、目の前にいるのは魔王の息子であるハバネ。

そしてついでにロックもいた。


(…どうしてこうも会わなくてはいけないのでしょうか)


ララは面倒くさそうに髪を小さな手で払う。



「あの、貴方はララさんですか?」


きゅるりん、目を大きくして笑んでいる魔王の息子。


「えぇ。 貴方はハバネさん?」

「よく知ってますね! はい、僕はハバネです」


ニコニコとしながら、スッと手を差し出す。


(……何かしら)