「おい、お前」
「こ、来ないで!」
そんなの気にしないとでもいうかのようにロックはさらに少女に足を近付けた。
「それ寄越せ」
スッとロックが指差すのは、女の子が持っている食べ物らしきモノだった。
「こ、これは駄目…!」
「んなもん知るかよ」
ロックは無理矢理少女から食べ物が入っていると思われる紙袋を奪い取り、女の子を少年の方へ吹き飛ばした。
「…っ! ロック!」
女の子は立ち上がっていた男の子に受けとめられ、どうやら怪我はないようだ。
「ハバネ、これ見てみろよ」
ニシシッと楽しそうに歯を見せて笑みを浮かべるロックに、ハバネは片眉をピクリと動かす。


