やっと通じあった親子
流れる涙は綺麗だと思った
「条件があるわ」
「………」
母親が口にした条件
「しっかり学校に行きなさい。そうしなきゃ保育士なんてなれないわよ」
加賀が涙を流しながら強く頷く
「うん……」
風間もやっとほっとした顔で笑った
「じゃ朝希また明日学校でな」
風間が立ち去ろうとした時
「先生!!!!」
母親が呼び止めた
「気づけていなかったこと…気づかせてくれてありがとうございました…」
風間は何も言わずただ微笑んだ
――――――――――――
「よーし朝希復帰けってーい☆」
俺は自然と風間の左手に目がいった
「これか?」
風間は手首をあげた
俺は言葉が出てこない
「昔いろいろあってなぁ…みんなには内緒やで?」
「あぁ分かってる…」
「いつかあんたと同じで話すからな」
つぶやくような小さな声で言った
そうだ俺も話さなきゃ…
俺がヤンキーをやめた理由
俺の言うアイツのこと
いつかきっと
こいつになら言える気がした



