加賀はまたカッターを自分に向ける
パァン
渇いた音が鳴り響く
俺が加賀を殴った音
「た…ろう……?」
風間が驚いた表情を見せる
「んな簡単に死にてぇとか言うんじゃねえ…」
声が震えているのがわかった
でもそんなのにかまっていられない
「てめぇが死んだら今日生きたくて死んだ奴はどうなる…」
「君もそういうこと言うんですね…゙お前が死にたいって言った今日は昨日死んだ誰かが生きたかった明日"みんなそう言う…僕はその言葉…嫌いです」
風間は黙って唇を噛み締めている
風間に言っているようなものでもある
「俺だってそんな言葉好きじゃない。今日ば昨日死んだ誰かが死ぬほど嫌だった明日"そうとも言い換えれる」
「だったら…どうしてですか……」
俺はアイツの泣き声・泣き顔・叫び声・俺に訴えた言葉、全てを思いだす
「死んで悲しむ人が一人でもいること…考えろよ」
涙が出そう
でも今はダメだ。話せなくなる
「何が不満なのか知らない、何で死にたいのか知らない、でも…頼むから死ぬな…目の前でそうやって死んでいくのは見たくない…」



