「それで?どうだった?」
「普通に遊んだ」
と、いうことは進歩なしか
「まぁまだまだ時間はあるからな」
「うん」
飛鳥はニッコリと笑った
あと3週間夏休みは続く
残りの時間どうするかな
「おっおかえり」
「親父帰ってたのか」
「たった今な?」
親父は車から荷物を降ろしていた
半年振りの親父
相変わらずの感じで安心した
「太郎どうしたなんか元気ないぞ?」
「え…?そうか??」
そんなつもりはなかった
親父にはばれてしまった
ならいいやとフサフサの髪を掻き分けながら言った
親父は50近いが髪はフサフサ
俺も将来こうなるはず、多分
風間………
今頃まだあの表情でいるのか?
側にいてやりたいが…
最後の出雲の言葉が気になった
釣り合わない、どういう意味で言ったのだろう
容姿?関係?それとも風間のことを何も知らないせい?
出雲の声も言い方も表情も鮮明に覚えている
「くそ……」
なんでこんなに気にかかるんだ
やっぱり好きなのか?風間が