「え…あれって…」
渡辺の視線の先
白衣の黒髪の少女
風間……!?
「あーいくちゃーん!!!」
振り向いた彼女はやはり
「おぉあんたらか」
いつも低い位置で一つ縛りだが今日はポニーテール
シュシュ…ではない
いつもの赤い大きめのリボン
「まさか会うとはなぁ。予想外や」
「風間…仕事は?」
「今日はたまたま補習も部活もないからなぁ、午後は暇やったんや」
緋莉はどうしたらいいかわからない表情
「なんやー緋莉ちゃんとデートかいな」
悪戯っぽいニヤニヤした笑顔で見てくる
「この状況見てどうやったらデートに見えるんだよ…」
俺と渡辺と緋莉
三人でいるのにな?
「あっはっはっはーアイス食べるかぁ?」
「さっき食べちまった…」
「残念やなぁ」
あっはっはと笑い続ける
「愛空ちゃん暇なら遊ばない?」
「ええんか?」
俺は頷く
緋莉も「いいわよ」と言った
なんかホッとした表情だった
「んじゃ行くか」
そして後ろを振り向いた瞬間
「わっ」
風間が誰かとぶつかった



