夏休み一週間がたった
「お兄ちゃんこれ変じゃない!?」
ワンピースにセミロングの髪を耳のところで緩くあみこみ
「あぁ大丈夫じゃね?」
俺は白のワイシャツにジーンズ
いつも通りだ
「ほら飛鳥、いくぞ」
「はぁ〜い」
外に出るととにかく暑い
くそ…太陽め…焼き殺すつもりか?
駅で待ち合わせだが駅までが遠く感じる
「お、いたいた」
「たろー久々だな!!」
渡辺が既にいた
「飛鳥ちゃんも大きくなったね」
「前会ったときから1cmも伸びてないよ」
「ありゃ……」
ちなみに前会ったのは春休み
「オス太郎君に忍君」
市原が片手を上げやってきた
「オヤオヤ〜?可愛い子連れてるじゃん?」
「俺の妹の飛鳥だ」
飛鳥は市原にペこりとお辞儀した
うん、偉いぞ飛鳥
そのうちに緋莉や奈雲も現れた
「あとはプリンスだ、な」
なかなか大路はやってこない
「まだ寝てるんじゃない?」
緋莉が冗談混じりに笑いながら言った
まさか…な?