全員黙って聞く
顧問さえ自分よりかなり年下の女の子の話を真剣に聞いている
「これだけはゆうとく。あんたらのやってきたことは無駄やない。うちや桜井先生が証明する」
桜井先生が俺達の顧問
「行ってこい。あんたらならできるはずや。緊張で演奏をダメにしたらあかんで?悔やむことになるんで?」
「はいっ!!!!」
そこで時間がくる
「しゃあっ行くぞ!!!!」
小林先輩の掛け声で更に気合いを入れる
肩の力を抜いて…
最後になるかもしれない
だからこそ
後悔するような演奏はしない
今を大切に
俺はもう一度愛空ちゃんを見る
向こうも気付きニッと笑顔を向けてくれた
よしっ
「ありがとうございます風間先生。生徒たちの顔が変わりましたよ」
「うちに出来ることはこれが最後やからな」
優しい笑みで俺達を見送ってくれた
「桜井先生も頑張ってなーうちは客席におるわ」
そう言い、ぎりぎりまで側にいてくれた



