曲が止む
しかし誰も動かない
風間はステージ上で優しく微笑んでいる
再び動き出したのは警察に的本達が連れて行かれたとき
的本達は抵抗せずずっと風間を見ていた
「愛空ちゃんオーボエ出来んの?」
「昔ちょこっとやったんやー」
いつものゆる〜い感じで神田に返す
「あ、翔太おおきに」
「あ…あぁ……」
ポカンとした表情でオーボエを受け取る
文化祭は急遽終了になった
――――――――――――
「風間……」
「なんや?」
片付けをしながら風間に聞く
「なんで…あそこで吹いて静まるって分かったんだ?」
「分かってなんかなかったで?」
「!!!!!」
「一か八かやったんや」
そう言い頭をかく
「音楽はな…言葉が通じない外国でも綺麗さや感動を伝えれる万国共通語みたいなもんや。だから大丈夫かなーって…博打みたいなもんやな」
一か八かでも本当に会場を静めた
これはちょっとやそっとやっただけの人間じゃないぞ…?
本当にかじっただけなのかと聞くと
「そうや」
と言っていた



