先生は女子高生!?

「翔太、ちょ楽器貸して」


「へ!?」


「愛空ちゃんオーボエなんかどうするんだ?」



風間は3年の小林 翔太からオーボエを受け取る


「一か八かや」




パニック状態の会場




ステージの上で風間は目をつむり息を吸う





「な…んだこれは……」



まるで天から降り注いでいるような音色



アメイジン○グレイス




オーボエ独特の音色



泣いているような…つい聴き入ってしまった


それは俺だけではなく会場全体



あの的本ですら動きを止め風間を見ている




高音が外にもかかわらず綺麗に響く



あんなに騒がしかった会場がしん…としている


分けも分からず涙を流している客もいた



本当にそうなのだ


俺もうっかり涙が出そうだった



「綺麗……」


緋莉がポツリと呟いた



心にスッと入り込んでくる音色……



遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきたが的本達は動かない



いや多分あいつらは動けなかったのだろう