その日の放課後


俺は漫画の立ち読みをコンビニでしなければよかった



コンビニを出ると運悪く中学時代の同級生がいた



「たろーじゃ〜ん」


「久しぶりだなぁ黒鬼…」



俺は無理矢理人気のない道へ連れていかれた


「高校入っていい子になったって本当なんだな」



ニヤニヤと…風間と違い嫌な、気持ち悪い笑い方


かなりうざい



「今更何の用だよ…」


「用?一つしかねーじゃん


てめぇを殺すことだ」


おいおい犯罪者になるつもりか?この馬鹿共は


あからさまに嫌な顔をした俺がきにくわなかったのか胸倉を掴んできた



「忘れたとは言わせねぇぞ?

俺達をぼこぼこにしたこと…」



え?いつだっけ?


クラスにいたことしか覚えてねぇや



「この黒鬼よぉ」



黒鬼……


懐かしいあだ名だな



これで呼ばれていた頃、俺は



こいつらと同じヤンキーだった