「友達いないじゃん。一緒に踊ろう?」 グィっと腕を掴まれた。 『いや、離して。』 私が嫌がっているのに、男達はヘラヘラ笑っている。 「おい、俺のツレだぞ?離せよ。」 男達の後ろから和馬の声が聞こえた。 ヘラヘラしていた男達も和馬を見て、いきなり顔が変わった。 「和馬さん。すいませんでした。」 それだけ言うとそそくさと逃げて行った。 私は椅子に座り直して、 『ありがとう。』 和馬に助けてもらったお礼をした。 「大丈夫だったか?やっぱ光にはまだ早かったかな。」