『うるさいな。私が食べるんだからいいじゃん。』 案の定、チョコはドロッと溶けていた。 「光はさ、進路決まってるのか?」 突然、和馬にそんな事を聞かれてちょっとビックリした。 『まだ。でもお母さんが決まらないなら、私が雇ってあげるって言ってくれてる。』 「それでもいいかもな。潤がさ、心配してたんだ。前に悩んでたって言ってたから。」 『そっか。』 潤くんが心配してくれてたなんて、全然知らなかった。 私はどれだけ心配かけてるんだろう…。 そんな自分がまた嫌になる。