「実はさ、籍入れる事にしたんだ。」 突然、潤くんが口を開いた。 『えっ?』 私も和馬も突然のその言葉にビックリしている。 「子供出来たの。」 麗奈さんはすごく幸せそうに微笑んでそう言った。 『子供?えっ、麗奈さんのお腹にいるの?』 「うん。」 私は嬉しくなって、ついつい大きい声を出していた。 「おめでとう。」 『本当、おめでとう。』 「サンキュー。」 「ありがとう。」 いっきにやわらかく、暖かい空気になった。 2人としては、結婚は頭にあったけどまだするつもりはなかったらしい。