「潤と仲直りして、麗奈と仲良く出来て良かったな。」 『うん。』 「さて、俺も帰るかな。」 もう帰ってしまうのかと思ったけど、和馬は明日も仕事。 引き止めるわけにはいかない。 『歩いてきたの?』 「うん。」 『…気をつけてね。』 玄関まで見送りに来て、和馬にそう言うとちょっと驚いた顔でこっちを見る。 「光が優しい。明日は雨降るかもな。」 『もぉ、バカ。』 和馬はニコニコして帰っていった。 バタンとドアがしまった瞬間、急に寂しさに襲われる。 もう少し、和馬と一緒にいたかったな。