ビクッとあたしの体が反応して、思わず足が止まった。
・・・振り向けないよ・・・誰の声だか分かってしまっているから・・・。
「ちょっと来て」
「・・・え、ちょっ、先輩?」
手首をつかまれたまま、階段をどんどん上がっていく、あたし。
「この学校屋上開いてないんだもん、つまんないよな」
「・・・・・・」
「・・・さっきの、本当?」
「え?」
「本当に、俺にくれるの?」
「も、もちろんです!」
「嬉しい」
「・・・!」
「これは・・・告白だと思っていいの?」
「え!!あ、いや、その・・・」
「ははっ、そこまで真っ赤にならなくてもいいよ。・・・藤咲」
「・・・!!」
なぜ・・・知っているの。
あたしの名前を・・・なぜ知っているの。
「学年委員でしょ?知ってたよ俺、藤咲のこと」
「どう、して?」
「いつも学校中走り回ってなかった?先生とか探して。・・・学年委員って大変だよなー、俺もやったときは、しょっちゅう先生探し回ったよ」
「うそ・・・先輩に見られてたなんて」

