「な、何…?」
“さっきのって、
どういう意味だ?”
―――本当はそう、
七菜に問いただしたかった。
だけど俺は…
「…………いや…なんでもねぇ。
晩飯、何か肉が食いたい」
……と、心にも思ってないことを
言ってしまった。
まぁ…肉は普通に好きだけど。
今はそーゆー話じゃなくて。
「わ、わかった……」
―――それから数分後。
買い物に出かけた七菜。
…………俺は一体、
どうすればいい…?
“京と一緒に寝るのが無理”
―――好きな女に、
そう拒まれてしまった以上、
出来ることなんて何もない―…。
何かあるわけもない―…。