「結婚…か……」

ガランとした部屋のベットに
ゴロンと寝転び、

あたしはため息をついた。



風真のことだって、
まだ、吹っ切れてないのに…。




結婚なんて………。




「ま、なるようにしかならない、
か……」



お兄ちゃんのことは、

“好き”だけど…。



それは“家族愛”だから…。



そもそもお兄ちゃんを、


男として見たことも、

男として意識したことも、



ない…。



お兄ちゃんは、
お兄ちゃんだもん。