「? 何笑ってんだよ?」

真は、突然笑いだしたあたしを、
不思議そうに眺める。



「ううん。お父さんだな〜って。
超過保護なパパでちゅね〜」

―――今初めて、
お腹の中の子に話しかけてみた。


「何ソレ」

「そのまんまの意味よ。真は心配
しすぎなの」

「そんなことねぇよ」

そんなことあるから言ってるの!!


「とにかく、美憂は部屋で大人し
くしていなさい」

「でも…「でもじゃない。座って
ろ」」

「は―い……」

―――あーあ…。

暇になっちゃった。



………大人しく座ってるとか、
ガラじゃないんだよね〜。