【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。


「はい。俺の手掴んで。立てる?」



「うん。ありがとう、紫音」



紫音は、私に手を差し伸べてくれて、ブーツを履くのを手伝ってくれた。



「……二人は、今日会うの、初めてなんだよね?」



天音は、そんな私たちを不思議そうに見つめていた。



「天音は、自分の幸せだけ、考えろよ。行こう、沙絢さん」



紫音は、私の手を引いて、店を出た。