「はい。俺の手掴んで。立てる?」 「うん。ありがとう、紫音」 紫音は、私に手を差し伸べてくれて、ブーツを履くのを手伝ってくれた。 「……二人は、今日会うの、初めてなんだよね?」 天音は、そんな私たちを不思議そうに見つめていた。 「天音は、自分の幸せだけ、考えろよ。行こう、沙絢さん」 紫音は、私の手を引いて、店を出た。