「私も、天音と同じで、昨日フラれちゃってさ」 「え!?沙絢、告白したの?」 「ううん…そうじゃないんだけど、彼が私の前から姿を消して、それで好きだって気づいたんだ」 天音にそう言ったら、泪がポロポロと溢れてきた。 「あ、沙絢、泣かないで」 天音は、おしぼりで私の泪を拭いた。 「やだ!おしぼりだし、汚い!」 私も、天音の涙を、おしぼりで拭いた。