「沙絢、話があるんだけど、今日の夕方空いてる?」



「うん。大丈夫だけど」


「秀君のこと。沙絢と話したいの」



「なんで今さら秀なの?私、秀とは連絡取りたくないくらいなの。話すことなんて、ないよ?」



「わ、私はある!」



いつも、ほんわりした雰囲気の天音が、大きな声を出して、私にすごんできた。