【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。


「ねえ、シオン。私気になったことがあるんだけど」



「何?」



「シオン、秀と知り合いなの?」



「え?どうして?」



「……だって、秀が、シオンの顔見たときに、なんだか知っている感じだったし」



「ううん。知らないよ…それより」



シオンは、私の濡れて頬についた髪の毛を、そっと自分の手で後ろへ流して、キスをした。