「ねえ、シオン。私気になったことがあるんだけど」 「何?」 「シオン、秀と知り合いなの?」 「え?どうして?」 「……だって、秀が、シオンの顔見たときに、なんだか知っている感じだったし」 「ううん。知らないよ…それより」 シオンは、私の濡れて頬についた髪の毛を、そっと自分の手で後ろへ流して、キスをした。