「そう…ひどいよね、私。シオンをその人の身代わりにしてるの」 「……だったら、俺も素直に言っていい?俺もこの間、沙絢さんを、好きな人の代わりに抱いた。寂しかったから」 「そう…私と同じだね……」 「うん。けど、雨の日だけなら…寂しかったって理由で、躰を重ねること、正当化できる気がするんだ」 「うん…じゃあ、雨の日は、ここの公園に来てくれる?」 「ううん。行かない。沙絢さんが濡れちゃうもん。俺が、沙絢さんのところに行くから」