空を見上げると、雨のつぶつぶが、私の顔中を叩いた。 「そんなに、魅力ないか?私……」 秀は、もう私に未練なんてないんだな。 「沙絢、さん…やっぱり、いた」 「シオン……」 声の方へ振り向くと、そこにいたのは傘をさしたシオンだった。