「何かいいことでもあったの?」



「え…いいこと?」



いいこと、と言えば昨日のことはそうなるのか。

寂しさが消えたのは確かだし。


シオンとのことを思い出していれば、秀のことを思うことはなかった。



不器用で、必死なシオンとのセックスが、私にとっては新鮮で、脳裏から離れなかった。