きっとシオンと躰を重ねれば、この寂しさは消えるのかもしれない。 「お風呂入ろうか。びしょ濡れだし」 私は玄関先でストッキングを脱いで、シオンを中に招き入れた。 「沙絢さん、結構大胆なんだね」 「いきなりキスした人に言われたくないよ」 「ふっ…だよね」 さっき会ったばかりなのに。 私とシオンは打ち解けていた。