「え…いいの?」



「……何が?」



分かっているのに、聞き返してしまう。

手に取るように、伝わる少年の戸惑い。



「私、寂しいんだ。君も、寂しいでしょ?」



その言葉を聞いて少年は、私を見つめて、そして頷いた。