どのくらいキスをしたのだろう。 冷たい唇が、熱っぽく火照り始めたくらいに、私たちはようやく離れた。 少年は、急に照れくさくなったのか、右腕で自分の鼻から下を隠し、「やっべ……」と小さくつぶやいた。 自分の気持ちを隠せない、不器用な可愛い少年。 そして、キスで疼いてしまった女の部分が、私を大胆にした。 「あの、良かったら私の家に…こない?」