「あーあ…そろそろ新幹線到着したかな?」 秀と天音を送った帰り道、オレンジ色に染まり出した空を見上げながら、紫音がほうっと白い息を吐いた。 「うん。そろそろだと思うけど……」 ふと、ショップのウインドウが目に入った。 ジーンズとパーカーの、カジュアルな冬服。