「秀君。私、ついて行くよ、東京」 「ついて行くって…仕事は?」 「あー…まあ、その時に考えればいいかなって」 「あ…そう……」 秀は頬を押えながら呆然としていた。 紫音は、そんな秀に見かねたのか、二人の元へ歩み寄って、こう行った。 「こんな姉ちゃんだけど、幸せにしてくれますか?」