「遠距離になるし…そんな時に付き合っても、天音に寂しい思いさせるだけなのかなって思ったら、なかなか言えなくて…ごめん」 「そんな……」 天音は下をうつむいた。 天音の表情は、長い髪の毛で隠れていて、見えなかった。 「ちょっと、紫音…天音泣いてるんじゃないの?」 私は隣にいる紫音に、こっそり話しかけた。 紫音は人差し指を唇に当てて、「シーっ」と言って、秀と天音の様子を見守っていた。