「お姉さん……」 「うん。スーツだし。タイトなスカートから見える太ももが、やらしいし。濡れてるから余計に」 「え!やだっ」 私は、雨で足にくっついたスカートを、慌てて下に下げて必死に脚を隠した。 少年は、気を使ったのか、視線を逸らせた。 そして、私の手を引っ張って、立たせてくれた。