「沙絢は、紫音に幸せにしてもらってるんだね」 天音は、白いブラウスを袖に通しながら、呟いた。 「天音も、秀に幸せにしてもらいなよ」 「して欲しいんだけど…なんだか分からなくって」 「考えさせて欲しいって言われただけで、フラれたわけではないんでしょ?」