「なんだ。上手くいってるじゃん。やっぱり名前呼び間違えたのは、たまたまだよ」 「そうなのかなあ?ただ、欲求を満たす相手にしてるだけなんじゃないかって、不安になる」 天音は、私と同じようなことを考えているようだった。 「そっか。なんとなく分かる。その気持ち」 「そう思う!?あー…なんか、分かってくれる人がいるって、本当安心する。ありがとう、沙絢。っていうか、紫音と結婚したら、お姉ちゃんか」 天音は、ふふふと楽しそうに笑って、鼻歌を歌いながら制服に着替え始めた。