「もちろん。沙絢は、俺の初めての彼女だから」 私の肩を堂々と抱く紫音。 「ちょっと!恥ずかしいから、やめて!」 「いいじゃん…沙絢ってみんなの前では、大人なんだね」 「いやいや、紫音!沙絢から離れなさい。人目を気にできるのも、いい男の条件だよ!」 天音は、紫音から私を引きはがして、私を自分の方へと引き寄せた。