「そっか…紫音から、私の話も聞いてるのかな?」 「紫音が、天音を好きだってこと?」 「うん、そう。でも、今まで誰も好きになったことがない子だからさ。極度のシスコンなのかなって思うようにはしてたんだけど」 天音は、へらっと力無く笑って、困ったように眉を下げた。