「沙絢、昨日はどうして連絡くれなかったの?」 ロッカーで着替えをしていると、目を真っ赤に腫らした天音が入ってきた。 「紫音がいるから、いいかなって……」 「そのことなんだけど…沙絢の好きな人って、紫音なの?」 天音に言うのは、少し悔しい気がしたけれど、私は素直に頷いた。