天音が幸せになったら、あなたは私を好きになってくれる? 私の寂しさに気づいてくれる? 「早く、天音が紫音の中から消えてしまえばいいのに……」 そう願う私は、最低かな? 「寂しいから、私を抱いてよ…紫音…っ!」 私の手に残るのは、無機質な傘の持ち手。 そこからは、少しずつ紫音の温もりが消えていった。