「由依?今いい?」
「?どうした、さおり~?」
私は由依を屋上に連れ出した。
ここは私と由依が始めて出会った場所、私が絶望を感じて屋上から下を見てたら由依が自殺と思ったらしく走って来てくれたんだ。
特別な場所、
「…風、強いね~」
「由依?あのね夕斗とのこと詳しく聞きたいんだ、由依の口から。」
私が言うと由依は静かに話し出した。
…もう全て私が聞きたいことが分かってるかのように。
「ホントは分かってたよ、夕斗が好きなのは由依じゃないってことぐらい。
だてに夕斗のこと見てきたわけじゃないんだから。
大好きで、ほんっとに夕斗のことが大好きで。
諦めることなんて絶対できなくて。夕斗が求めてるのは由依じゃないって。
夕斗のこと見れば、麻帆のこと好きだって分かってたよ。
でもね?麻帆に夕斗を譲ることはできない。夕斗の気持ちを無視してでも、
力づくでも由依は麻帆に夕斗は譲れない。できないんだよ、?」
始めて知った、由依はこんなにも強い子だったんだって。
私はゆうきに嫌われるのが怖くって、東条さんとの付き合いを必死で認めようと頑張った。
でも結局はゆうきのことが好きすぎて自分を見失ってしまったからゆうきの気持ちを取り逃してしまったのかもしれない。
由依は違うね?こんなにも弱い、愛する人のために何もできなかった私なんかよりもずっと強くて、ずっと大人だ。
このまま由依と夕斗が付き合っててもなんとなく夕斗の気持ちは離れて行くんじゃない?
由依を批判するつもりは全くない。
でもね?心配なの、由依が今よりもっと傷つくじゃないかって。
「由依、私は、」
「いーよ。もう、終わりにするよ。夕斗のために。ね?」
私が言うよりも先に由依は答えを出した。
…愛する人のために。
「行こうか。」
力強く頷いて二人は未来へ歩き出す。
愛する人のために。
「?どうした、さおり~?」
私は由依を屋上に連れ出した。
ここは私と由依が始めて出会った場所、私が絶望を感じて屋上から下を見てたら由依が自殺と思ったらしく走って来てくれたんだ。
特別な場所、
「…風、強いね~」
「由依?あのね夕斗とのこと詳しく聞きたいんだ、由依の口から。」
私が言うと由依は静かに話し出した。
…もう全て私が聞きたいことが分かってるかのように。
「ホントは分かってたよ、夕斗が好きなのは由依じゃないってことぐらい。
だてに夕斗のこと見てきたわけじゃないんだから。
大好きで、ほんっとに夕斗のことが大好きで。
諦めることなんて絶対できなくて。夕斗が求めてるのは由依じゃないって。
夕斗のこと見れば、麻帆のこと好きだって分かってたよ。
でもね?麻帆に夕斗を譲ることはできない。夕斗の気持ちを無視してでも、
力づくでも由依は麻帆に夕斗は譲れない。できないんだよ、?」
始めて知った、由依はこんなにも強い子だったんだって。
私はゆうきに嫌われるのが怖くって、東条さんとの付き合いを必死で認めようと頑張った。
でも結局はゆうきのことが好きすぎて自分を見失ってしまったからゆうきの気持ちを取り逃してしまったのかもしれない。
由依は違うね?こんなにも弱い、愛する人のために何もできなかった私なんかよりもずっと強くて、ずっと大人だ。
このまま由依と夕斗が付き合っててもなんとなく夕斗の気持ちは離れて行くんじゃない?
由依を批判するつもりは全くない。
でもね?心配なの、由依が今よりもっと傷つくじゃないかって。
「由依、私は、」
「いーよ。もう、終わりにするよ。夕斗のために。ね?」
私が言うよりも先に由依は答えを出した。
…愛する人のために。
「行こうか。」
力強く頷いて二人は未来へ歩き出す。
愛する人のために。
