沈黙の中、二人は歩いていく。

しばらくすると、純の家の近くの公園にさしかかった。

すると、渉は沈黙を破った。


「…俺、純ちゃんに話していない過去が1つだけあるんだけど、聞いてくれる?」

「もちろん、いいですよ」


純が笑顔で答えると、渉は微笑み返して話を続けた。


「じゃぁ、立ち話も何だし公園のベンチにでも座って話そう。」

「はい」


二人は公園の中へ入り、ベンチに座った。


「俺、今はバイトしたりして普通の人と同じように暮らしてるけど…高校の時は違ってたんだ…」