「そこ無言になるとこちゃうで。突っ込むところやから」



「ぷっ……」



思わず笑ったあたしに

やっと笑った、と
あの日に見せたあたしを試すような真剣な眼差しになった。



どうもこの顔に弱い。


もっと君を知りたくなる。


抑制されてた気持ちが動き出しそうになる。





どうして、そんな目あたしを見るの?


ここは事務所なのに。


みんな見てるよ。




再び耳元の顔を近づけた君。



「話があるんやけど、今日仕事終わってから時間ある?」



言葉の意味がわかるまで時間がかかったけど、ゆっくり頷いた。



キュン。


恋の音、がした。