天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ

「考えなしに突っ込んでるから、訳わからんものまでぶっ刺しちまうんだぜ?」

背後から声。

咄嗟に振り向いた骸南の右手を。

「ぐっ!」

宜虎は峰打ちでの小手打ち!

その痛みに死屍を取り落としてしまう。

拾おうとするも。

「おらっ!」

宜虎はもう片方の下駄を飛ばして牽制。

骸南は飛び退いて回避する。

「これでおめぇさんの技の威力は少なくとも半減だぁな」

ニッと笑う宜虎。

「……」

それでも怯まない。

骸南は左の鬼神丸を構え、左片手一本刺突の体勢に入る…!