組み合わせにまだ会場が興奮冷めやらぬ中。
「それでは第一試合のこはくと朱崎、リング中央へ」
審判の龍娘の声で、両者がリング中央へと出る。
「夕城の奥方…一度手合わせ願いたかった」
銀髪に隠れた赤い瞳が、鋭く射抜く。
その射掛けるような視線を受け流すように、こはくは涼しい顔。
「お手柔らかにお願いしますね」
(よく言う…)
やんわり微笑むこはくに、茜の表情は動かない。
「それでは第一試合のこはくと朱崎、リング中央へ」
審判の龍娘の声で、両者がリング中央へと出る。
「夕城の奥方…一度手合わせ願いたかった」
銀髪に隠れた赤い瞳が、鋭く射抜く。
その射掛けるような視線を受け流すように、こはくは涼しい顔。
「お手柔らかにお願いしますね」
(よく言う…)
やんわり微笑むこはくに、茜の表情は動かない。


