ガタンと。
会場で席を立つ者がいた。
風紀委員長。
彼は。
「クモノスっっっっ!」
普段からは考えられないような悲壮な表情で、場外のクモノスへと駆ける。
形振り構わず彼女を抱き起こし、一度顔を伏せた後…。
「ストロマ…茜…」
次の瞬間には、両手いっぱいに鉄針を握り締めていた。
「並大抵の責め苦では許さないね…精神崩壊するまで甚振り続けてやるね…」
憎悪、怨念、狂気。
負の感情が彼を支配する。
だが。
「これっ…」
そんな風紀委員長の頬を、クモノスは両手でピシャリと叩いた。
「そういう汚い言葉は使っちゃいけないと…いつも教えてるでやんしょ…?」
「クモノス…何でスペシャルバカなんか庇って…」
その言葉にも、クモノスは両手でピシャリと叩く。
「私は…『天神第二のオカン』でげす…オカンっていうのは…天神学園みんなのオカンでやんすよ?…龍太郎も…お前も…みんな私の子でやんす…」
そう言って。
クモノスは、そばかすだらけの顔で微笑んだ。
会場で席を立つ者がいた。
風紀委員長。
彼は。
「クモノスっっっっ!」
普段からは考えられないような悲壮な表情で、場外のクモノスへと駆ける。
形振り構わず彼女を抱き起こし、一度顔を伏せた後…。
「ストロマ…茜…」
次の瞬間には、両手いっぱいに鉄針を握り締めていた。
「並大抵の責め苦では許さないね…精神崩壊するまで甚振り続けてやるね…」
憎悪、怨念、狂気。
負の感情が彼を支配する。
だが。
「これっ…」
そんな風紀委員長の頬を、クモノスは両手でピシャリと叩いた。
「そういう汚い言葉は使っちゃいけないと…いつも教えてるでやんしょ…?」
「クモノス…何でスペシャルバカなんか庇って…」
その言葉にも、クモノスは両手でピシャリと叩く。
「私は…『天神第二のオカン』でげす…オカンっていうのは…天神学園みんなのオカンでやんすよ?…龍太郎も…お前も…みんな私の子でやんす…」
そう言って。
クモノスは、そばかすだらけの顔で微笑んだ。


