天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ

「空間を跳躍して移動できる死神です…空間の上下も左右も、私達には関係のない事…」

「恐れ入りましたね…僕が空中を飛んだり跳ねたりするのとは訳が違う…」

つまり舞白は、死神の能力を行使すればどんな位置からでも、こはくの首を狙えるという事。

魂を狩り、常世へと誘う処刑執行人には、死角など存在しないという事なのか。

最早人間には抗する事のできない存在。

どんなに抗っても、死神という『超常現象』には太刀打ちできない。

それでも。

そうだとしても。

「っっ!」

こはくは空中に逆さまになって浮遊する舞白目掛け、斬り上げの刃を振るう!

これを空中でクルリと回転して回避する舞白。

そのまま着地し、深く溜息をつく。

「やはり貴女は…」

その瞳に、冷酷な光が宿った。

「この大鎌の刃を血で濡らさねば、己の敗北が認められませんか…」