天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ

無言のまま、傷に手を添える舞白。

それはどんな力なのか。

それだけで出血は止まった。

勿論、痛みや傷口まで消えるほどのチートではないが。

「そうですね…少々差し出がましい口を…失礼しました…」

スカートの端をチョイと摘んで、恭しく頭を下げる舞白。

「ですが…」

頭を上げた後。

「っっっっ…」

その舞白の冷ややかな笑みに、こはくは戦慄する。

大鎌をユラリと携えて。

「心の救済は私の職務の範疇に非ず…しかし魂の救済は、死神の役割です…」

舞白はヒタヒタと歩む。

迫り来る、死期のように。

「この大鎌が、こはくさんを断ち切ります…貴女を解放へと導く為に」