天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ

「……それは困ったなぁ…」

頬を掻きながら苦笑い。

直後。

「!!」

こはくは大上段からの振り下ろしを舞白に叩きつける!

大鎌を横に構えてそれを受け止める舞白。

「勝つ事…敗北しない事…勝ち続ける事は僕の存在意義なんです…敗北したら、僕は僕でなくなってしまう…」

「戦いにおける勝利だけが、こはくさんという存在を形成している訳ではないでしょう…負けた所で、こはくさんの価値はいささかも下がりませんよ?」

「…僕の家の事情です」

ニッコリと微笑んで。

ザンッッッッッ!

大鎌の柄を断ち切るかと思うほどの強烈な斬撃!

舞白の華奢な体が吹き飛ばされ、こはくの斬撃は勢い余ってリングの床にまで大きな斬痕を刻みつけた。

無論、舞白自身にも。

彼女の左の肩から胸元にかけて、刀傷。

少なからぬ出血が、舞白を汚す…。

「死神にも口出しはさせませんよ」

切っ先から滴る血に黄昏を濡らしたまま、こはくは構えた。