天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ

スゥッと。

龍娘の右手が掲げられる。

「それでは…」

こはくが僅かに足幅を広げる。

「勝負…」

舞白が微かに瞳を細める。

「はじめいっ!」

龍娘が掛け声を上げた瞬間。

タンッ!

軽い、しかし鋭い音と共に、二人の強者は床を蹴った!